
- このたび、株式会社フルネットでは、東京都内の名酒居酒屋関係者がイメージする、日本酒に関しての「好感度No.1の都道府県はどこか?」を調べ、その集計結果を上のグラフの通りまとめました。
- 調査対象は、フルネットが独自の基準で選んだ東京都内の名酒居酒屋300店で、ハガキによるアンケート調査形式により、各店に好感度イメージを持つ都道府県二つの記入を依頼しました。
- 回収したハガキは69通、うち未記入を除く有効68通の回答を集計した結果、上のグラフの通り、山形県が得票数36、得票率52.9%で1位、続いて静岡県が2位、新潟県が3位、福島県と石川県が4位、以下15位まで21都道府県がノミネートされましたが、日本酒を製造する酒蔵が無い鹿児島県を除く25都道府県への投票はありませんでした。結果を見ると、東京で販売促進の利き酒会やPRイベント等を積極的に展開している都道府県が上位を占めている傾向があり、必然的に、何もしていない都道府県の好感度は低くなっていますが、東京の名酒居酒屋を調査対象とした関係から、西日本の都道府県のイメージが低い傾向にあるのは否めません。この調査結果は、あくまで東京の名酒居酒屋関係者が抱いているイメージを示していますが、2004年10月3日に開催した「純米酒フェスティバル2004秋」の来場者を対象に実施した同様のアンケート調査では、新潟県が他の都道府県を引き離し、大差で1位になっている結果とは大きく異なっています。2004年の調査では、2位山形県、3位秋田県、4位福島県となっていましたが、今回の調査では山形県と静岡県がトップ争いを演じ、新潟県は3位に順位を落としています。
- 2004年の調査対象は一般消費者中心、今回は料飲店関係者を調査対象としている違いもあり、この二つの調査結果から、好感度上位にランクされる都道府県はほぼ同じ傾向ながら、消費者の好感度イメージNo.1とプロの料飲店関係者の好感度イメージNo.1はかなりの温度差があると分析できます。
- いずれにしても、好感度上位の都道府県の中では、山形県と静岡県の好感度イメージは大きく上昇していることが分かり、逆に、新潟県や秋田県のイメージは低下しつつあることが読み取れます。
- 関東地区7都道府県のノミネートは栃木県と茨城県のみで、東京を含む5県が無得票なのも意外です。
- 最も身近にある地区ながら、、好感度イメージが低いのは、どこかに原因があるものと推測されます。
- 好感度イメージが高い、甲信越、北陸地区では山梨県と富山県の無得票が目立ってます。
- 東海、四国、九州・沖縄地区も、それぞれ1都道府県しかノミネートされていない中、中国地区が5県のうち鳥取県、島根県、広島県、山口県の4県がノミネートされているのは立派といえましょう。
- 地区別の好感度イメージでは、東北地区が最も高く、四国、九州・沖縄地区が最も低くなっています。
- 首都圏市場に対する各地酒造組合のアプローチ戦略の違いが微妙に影響しているものと思われます。
- 東京居酒屋マーケットでの山形県の好感度イメージNo.1の座は、しばらく続くものと考えられます。
- さて、「多酒創論」読者の皆さんの、好感度No.1イメージの都道府県は?
2008年2月22日
日本酒プロデューサー 中野 繁
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