- 株式会社フルネットでは、2010年10月17日(日)に開催した「純米酒フェスティバル2010秋」の参加者を対象に、指定する日本の8大杜氏集団の中で最もお気に入りの杜氏集団はどれか?」について実施したアンケート調査結果を「日本の杜氏8大集団人気ランキング」として集計結果を下のグラフの通りまとめました。調査方法は、参加者1,300名に対して調査用紙を配付、指定する8大杜氏集団の中から、最もお気に入りの杜氏集団を一つだけ選んでもらう方法で、有効投票474票を集計したものです。
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- 結果は、上のグラフの通り、1番人気は、南部杜氏で186票(39.2%)、2位は、越後杜氏の102票(21.5%)、3位は、能登杜氏60票(12.7%)と続き、4位以下は、出雲杜氏33票(7.0%)、広島杜氏32票(6.8%)、但馬杜氏31票(6.5%)、山内杜氏19票(4.0%)、丹波杜氏11票(2.3%)の人気順になっています。この結果は、東京で開催した日本酒イベントの参加者を対象としたことから、東日本勢に人気が集中したと考えられ、西日本勢は人気薄になったと考えられますが、全国的な杜氏集団人気のバロメーターとしては、ほぼ消費者の志向を反映しているものと推定されます。ベスト3の結果は、所属杜氏数のランキングと同じで、現在、南部杜氏は269名、越後杜氏117名、能登杜氏67名で、4位は但馬杜氏の63名と続いています。
- 現在、日本酒造杜氏組合連合会(小林信男会長)に加盟する杜氏集団は、17組合ありますが、年々、その数は減り続け、2010年5月現在の各杜氏組合に所属する合計組合員数は、杜氏会員が773人、頭、麹屋、もと屋などの三役会員が390人、それ以外の蔵人などの一般会員が1,457人、合計2,620人となっています。これは、平成元年の25.8%、平成10年の42.7%にまで減少しています。反面、杜氏会員の平均年齢は、年々高くなり、平成元年の58.7歳が平成10年には63.4歳になり、平成20年日本酒は66.2歳にまで高くなっているので、直近では67歳くらいと考えられますが、杜氏組合に属さない蔵元関係者杜氏が増えているので、非組合員を含めた杜氏全体の平均年齢は60歳を切っているものと推定されます。石川県で「常きげん」杜氏として現役を続ける能登杜氏四天王の一人でもある、農口尚彦杜氏は、今年78歳になり、平均年齢を大幅に超えています。いずれにしても、杜氏数の減少と高齢化は今後も進むものと思われます。
- こうした環境にある中、日本酒造杜氏組合連合会は、昨年12月に「日本酒造杜氏」認定制度の第1回認定審査会を開催、加盟杜氏集団17組合中11組合から193人を「日本酒造杜氏」として初めて認定しました。同制度は、日本酒醸造技術の継承と後継者の育成」を目的に2010年に導入されたもので、認定者の年齢は、31歳〜811歳で氏経験年数が5年から54年と幅広く、認定者数は、南部杜氏協会の43人が最も多く、次いで、新潟酒造技術研究会の36人、長野県醸友会の26人、九州酒造杜氏組合の25人と続いています。女性杜氏は、長野県醸友会、南部杜氏協会、会津杜氏組合から各1名、計3人が認定されています。それにしても、この認定制度、受験者全員が合格とは、摩訶不思議な認定制度だと言えます。誰もが、受験者全員が合格する認定制度は、認定する意味が無いと感じるはずで、杜氏さんの励みになるだけとしか考えられない、不思議な認定制度だと思いませんか?
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2011年1月22日
日本酒プロデューサー 中野 繁
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